初めてのパン作りで、簡単に美味しいパンを作るには?
初めてのパン作りの基本とコツ
<目次>
初心者に作りやすいのは小型のパン
型も不要で手軽に作れる丸パン
まずは生地をこねた時の感覚、発酵後の生地の柔らかさ、オーブンの温度調整などを確認しながら流れとコツをつかむことをお勧めします。
基本の生地をマスターしたら、生地に黒ゴマや粉チーズ、 オレンジピール、レーズンを入れてみたり……と、オリジナルの生地にアレンジしてみましょう!自分好みで副材料を加え、作り方は変わらず簡単に様々な味を楽しむことができます。ではパン作りの基本の工程に入る前に、道具の準備と材料の計量をしましょう!
パン作りの道具の準備と材料の計量
パンを作るためには、最低限の道具と材料が必要になります。道具については以下のものを揃えておき、あとは台所にあるもので代用して使うこともできます。■パン作りの道具
キッチンスケール、カート、スケッパー、ヘラ、麺棒、パンマット(+パンマットのすべり止め)、ボウル、オーブンペーパー、ある程度の大きさのタッパウェアなどの容器(ベンチタイムで使用します)、温度計
正確な計量が美味しさへの第一歩です
卵、牛乳などを使用する場合は生地を冷やしてしまわないために、冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。また、パンをこねる台はテーブルでも台所の空きスペースでもかまいませんがきれいに拭いて生地をこねるようにします。
■パン作りの材料
強力粉、イースト、砂糖、塩、ショートニング、バター、卵、スキムミルク、牛乳、水など
初めてのパン作りの基本の工程
パン作りの工程はとてもシンプル。大まかにわけると8つのステップで完成します。1)こねる→2)一次発酵→3)分割→4)丸め→5)ベンチタイム→6)成型→7)仕上発酵→8)焼成
この工程はほとんどの基礎のパンに当てはまるので覚えておきましょう。
1)こねる…… 材料を混ぜ合わせ生地を作る
仕込み水を加えながら粉をまぜます
ボウルの中で粉と水分がある程度まとまったら生地を台の上に出し両手に体重をかけ手を前後に動かしながらこね始めます。
体重をかけてしっかりとこねます
生地をゆっくりと左右にひっぱり向こう側が透けて見えればOK
グルテンがしっかり形成され十分にこねられたかを確認するには、両手指で生地の一部をつまんで左右に優しく伸ばし、向こう側が透けて見えるくらいであれば大丈夫です。(=グルテンチェック)
2)一次発酵……こねあがった生地を発酵させる
指を抜いて縮まなければ発酵完了
温度が低い場合は、ゆっくりと発酵しますので様子を見ながら時間を延ばします。約2倍の大きさ、指を挿しても指の跡がそのまま残るくらいが目安とされています。(=フィンガーテスト)
(発酵の例)
■オーブンの発酵機能を利用する
■ボウルを発泡スチロールに入れる(その際、温かいお湯を入れたカップなどを一緒に入れ乾燥を防ぎます)
■ボウルにラップをして出窓などの暖かい場所に置く
3)分割……生地を作りたい大きさにカットする
スケッパーをぐっと押して生地をカットします
4)丸め……生地の表面に張りをもたせ球状に
両手で生地を手前に引き、丸めていきます
5)ベンチタイム……丸めた生地を休ませる
10分~20分休ませると生地は伸びやすくなります
乾燥しないようにタオルを敷いたタッパなどに生地を置き、蓋をして寝かせましょう。硬く絞ったタオルを掛けてもいいですが、生地が冷たくならないように気をつけましょう。
6)成形……パンの形を作る
めん棒を転がすようにあてていきます
冒頭で初心者向けとご紹介した丸パンの場合は、めん棒で生地を伸ばしてから丸めて、表面を滑らかにしましょう。
7)仕上発酵……成形したパンを発酵させる
生地が乾燥しないようにビニールに入れ暖かなところに置きます
(発酵の例)
■ オーブンの発酵機能を利用する
■ オーブン板ごとビニール袋に入れる
■ ふんわりとラップをかける
8)焼成……発酵させたパンを焼く
焼き時間を延ばさず、温度で調整するのがコツです
焼き時間を延ばすと生地が乾燥していきますので、焼き色がつきにくい場合は、温度を上げて焼き上げるようにします。50gの丸パンでしたらガスオーブンの場合170度で10~12分を目安に焼いてみましょう。
初めてのパン作りへのワンポイント・アドバイス
温度計で温度を計る癖をつけましょう
また、発酵では温度が高いと生地がカスカスとなってしまいますので、真夏は直射日光が当たる場所は避けましょう。逆に冬は寒すぎるとなかなか発酵しませんので、ポカポカと暖かい日差しがあたる場所、冷蔵庫の上などぬくもりがあるところに置き、温度計で温度を確認しながら行いましょう。春・秋は常温でもきれいに発酵します。また電気オーブンについている発酵機能を利用する時は温度が正確であるかどうかを確認するため、一度庫内温度計で温度を計ってみることをおススメします。
最後に、「分割」「丸め」「成型」では生地を引っ張ったり、引きちぎったり、めん棒を当て過ぎたりして、生地を痛めないように気をつけましょう。生地を優しく扱い、丁寧に作業することで、パンは更に美味しく仕上がります。
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